桜から始まる四季折々の花・葉や特色のある地産果実のスイーツ素材で
新たな市場と食文化を創造していきます。

春のお菓子屋さんのショーケースを彩る「桜スイーツ」の数々、今では当たり前となったこの風景も、ほんの20年前には「桜餅」や「桜湯」「桜あんパン」しかありませんでした。桜餅に使う桜葉漬は300年、桜湯や桜あんパンに使う桜花漬は200年の歴史がある伝統食品です。山眞産業花びら舎は、伝統食品の桜葉漬・桜花漬を加工した食材で、「桜スイーツ」というまったく新しい市場(マーケット)を創り出し、新たな食文化を創造したのです。
山眞産業は昭和30年(1955年)、羊羹などに使う寒天の卸売業で創業しました。創業から10年は寒天専業でしたが、桜餅や柏餅・草餅に使う葉っぱなどの和菓子副材料に扱い品目を広げていきました。平成に入った90年代からは、家庭用の和菓子材料の加工を始め、電子レンジで桜もち等の和菓子が簡単にできる材料セット「手づくり和菓子教室」を開発発売しました。一方、業務用でも特徴のある和菓子材料を開発発売するようになりました。その中、98年に生まれたのが桜食材第1号「桜葉ミンチ」と「桜あん」です。2004年には会社のCIを、桜をモチーフにしたものに変更しました。同時に、桜の食材は和菓子材料から洋菓子や外食向けの新製品とその用途を開発提案しフィールドを広げていきました。
そして今、桜から始まる四季折々の花や葉と特色のある地産果実のスイーツ素材で新たな価値と市場を創造する企業へ、更なる飛躍をしようとしています。桜に続く花のスイーツ素材として取り組んだ「農薬を使用しないで栽培した食用バラの加工食品事業」は、岐阜県飛騨市の農業生産者との農商工連携事業として国の認定(2012年3月)を受けたました。続いて、2017年2月には、もみじかえで研究所とで取り組む「モミジカエデのスイーツ素材事業」が農商工連携に認定され、『春の桜』に並ぶ、秋の主力商品としての開発育成に取り組んでいます。各地の農業生産者と直接関わり、各地の特色ある地産果実を利用したスイーツ素材の開発にもチャレンジしています。

桜食材のパイオニア、桜スイーツの仕掛人

富士山とならんで日本のシンボルとなっている、桜。一言で花といえば桜、花見といえば桜というように、古来から日本人はひときわの思いを桜に寄せてきました。万葉の頃から歌に詠まれ、文学・絵画など芸術作品から工芸品までのモチーフとなり、その品種は400種を超え、春の訪れを開花前線で知るなど、情緒豊かな桜文化を培っています。春は入学・進学・就職など、大きな人生の節目があります。初々しく心浮き立つような思い出の風景には、きっと満開の桜が咲き誇っていることでしょう。 創業当初より寒天販売を主力にしてきた山眞産業は、次第に取扱い商品を和菓子材料全般に広げ、昭和46年より桜葉の販売を始めました。同じような和菓子副材料として桜花漬・柏葉・笹葉・よもぎなど、天然葉類は寒天類と並ぶ、主力商品となりました。 今や、3月のデパ地下では、ほとんどの和洋菓子店で桜スイーツを販売していますが、その大半に当社桜食材が使われています。1997年以来、一貫して桜の商品開発・用途開発と提案、業界誌や展示会でのPRに努めてきた。

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